
ご利用者もスタッフも、生き生き輝く職場を目指して
ワークスいけじま 管理者(施設長代理)S・Tさん
1999年入職
PROFILE
福祉系の大学を卒業後、大阪市手をつなぐ育成会へ入職。ワークスいけじま、福島育成園など複数の事業所で支援員として経験を積み、2024年春からはワークスいけじまの施設長代理を務める。






入職のきっかけは?
大学では陸上競技(走り高跳びややり投げ)をしており、当初はスポーツ関係の道を考えていました。しかし、知的障がい者施設での実習を通じて支援の楽しさに気づきました。自宅から通いやすい場所に新たに「ワークスいけじま」が開設されたことをきっかけに、当法人へ応募しました。
インタビュー
INTERVIEW

障がい者支援に面白みを感じ、進路を決めました。
大学3年生の終わりに、当法人とは別の知的障がい者施設で約2週間の実習を行いました。それまで障がいのある方と関わる機会はほとんどなかったのですが、この実習での経験が、福祉の仕事を目指す大きなきっかけとなりました。とくに印象に残っているのは、あるご利用者の方と将棋を指したことです。何度も対局しましたが、一度も勝つことができませんでした。また、非常に絵の上手なご利用者の方もいらっしゃって、どの方もそれぞれに素晴らしい力を持っていることに驚かされました。障がいがある=劣っているという考え方ではなく、誰もが得意なことを発揮できるという一面に、強く興味を惹かれたのを覚えています。そこから、この仕事に就こうと決心し、大学4年生のときには実習先の施設でボランティアとして継続的に関わるようになりました。

スタッフにとって働きやすい環境がより良いケアにつながる。
現在は、就労継続支援B型事業所「ワークスいけじま」で施設長代理を務めています。実は十数年前にも、管理者として同じ施設に在籍しており、別の施設での勤務を経て、再び戻ってきました。当時も今も、スタッフの人数には限りがあるため、管理者とはいえ現場での業務を多く担当しています。その中で感じているのは、上司がしっかりと現場を見ている環境は、スタッフの働きやすさに直結するということです。スタッフの負担を少しでも軽くするために、日々の声に耳を傾け、採用や運営にも積極的に反映させています。ワークスいけじまには経験豊富なスタッフが多く在籍しており、基本的には現場主導で物事が進むような体制を大切にしています。感染症拡大の影響で一時控えていた外出活動も、「またやりたい」という現場からの声を受け、2024年に再開しました。スタッフが気持ちよく働ける環境を整えることが、結果的にご利用者へのより良い支援につながると考えています。これからも、その視点を忘れずに取り組んでいきたいと思っています。

作業はもちろん、外出の支援も大切にしています。
ご利用者の就労を支える施設ですし、実際に自分の手で稼ぎを得たいという方が多いので、作業はとても大切です。一方で、仕事だけをしているより楽しみもあった方がいい。ご利用者の声を聞き、基本的には希望者を募って外出するようにしています。最近は近隣の散歩や喫茶店に行ったりしていましたが、昨年の11月には完成したばかりの水族館へ遊びにいきました。久しぶりの遠出だったため、ここに関しては全員で行くことにこだわりました。16名のご利用者に対して5名のスタッフがサポートするので公共交通機関を使っての外出は大変でしたが、ご利用者たちの喜ばれる姿を見てホッとしました。やはりご利用者が喜んでくださっている姿が、一番のやりがいです。月ごとの給料をお渡しする際のうれしそうな表情を見ると、この仕事を続けていて良かったと心から思います。今後もご利用者が生き生きと働ける職場であると同時に、それを支えるスタッフたちが働きやすい環境をつくっていきたいです。
一日の流れ
ONE DAY
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9:00
作業準備
ご利用者が作業を開始できるよう、使用する材料や道具を準備します。
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10:00
作業開始
ご利用者が作業を開始します。でき上がったものから検品・箱詰めを行います。
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12:00
休憩
ご利用者が休憩に入るので、スタッフはその前後で交替しながら休憩をとります。
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13:00
作業再開
午後も引き続き作業します。困っていることがあればサポートできる体制を整えておきます。
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15:00
休憩
ご利用者のお茶休憩。作業の進捗状況や天候により、散歩に出かける日もあります。
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16:00
作業終了
ご利用者の帰宅後、その日の勤怠状況のデータ入力、書類作成など事務作業を行います。
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17:45
退勤
共有事項を確認し、定時で退勤します。


