
ご利用者の気持ちに寄り添い、いつでも質の高い支援を
福島育成園(入所)支援員(副主任)I・Yさん
2010年入職
PROFILE
福祉系の短期大学を卒業後、2010年に大阪市手をつなぐ育成会に入職。支援業務では、常にご利用者の気持ちを大切にした、きめ細やかな対応を心がけている。また、副主任としては、誰もが実践しやすい汎用性の高い支援のあり方にも力を入れている。プライベートでは、子どもと一緒に遊ぶ時間を大切にし、かつて取り組んでいたDJも現在は趣味として楽しんでいる。






入職のきっかけは?
短大では幼児教育を学んでいましたが、実習で訪れた障がい者支援施設での経験がきっかけで、障がい者支援の道に進もうと決めました。ご利用者とのコミュニケーションに悩みながらも、自分なりに工夫して関係を築けたことに大きな達成感があり、「この仕事を続けたい」と思うようになりました。学生時代の先輩たちが大阪市手をつなぐ育成会で働いていたこともあり、安心して入職を決めました。
インタビュー
INTERVIEW

ご利用者の反応の変化にやりがいを感じています。
私は、関わり方ひとつでご利用者の反応が変わる瞬間に、大きなやりがいを感じています。短大時代の実習で初めて障がい者支援施設を訪れた際、障がいのある方とのコミュニケーションが難しく、自分なりに試行錯誤を繰り返しました。その際、支援員の方から助言をいただきながら関わるうちに、ご利用者が以前とは違う明るい表情を見せてくださることが増え、その変化にやりがいを感じ、この道を志すようになりました。その後、短大時代の先輩二人が大阪市手をつなぐ育成会に勤めていることを知り、私も入職を決めました。最初は通所施設で7年間勤務し、その後グループホームへ異動して6年間勤めました。その間、副主任に昇格し、サービス管理責任者としての取り組みも評価していただきました。現在は福島育成園に勤務しています。

ご利用者がいつでも質の高いサービスを受けられるように。
入職してから約3年間は、何度か転職を考えたこともありました。実際に現場で働いてみると、ご利用者との関わりが思うようにいかないことが多く、戸惑いや苦労もありました。しかし、尊敬する上司からの助言に支えられたことで、気持ちを立て直すことができ、今もこの仕事を続けられています。通所施設では日中のみの支援でしたが、グループホームや入所施設では24時間体制での支援が求められるため、はじめは戸惑う場面もありました。それでも、通所で培った経験や知識がグループホームや入所での支援に活かされていることを実感しています。現在勤務している福島育成園には、重度知的障がいのご利用者が多数いらっしゃいます。そのため、私自身の関わり方がどのように伝わるかを常に意識しながら支援にあたっています。副主任としての業務では、支援の組み立てにおいて、担当者が変わってもご利用者が安定して質の高いサービスを受けられるように、誰でも実践しやすい、汎用性の高い支援を心がけています。

自分に合ったワークスタイルを考えることが理想です。
グループホームで勤務していた頃、あるご利用者に関する課題に直面しました。私は、生まれ育った地域を簡単に離れていただくのではなく、できる限りこれまでどおりの地域生活を続けられる方法を考えたいと思い、その結果、成年後見制度を活用し、成年後見人の方と協力を重ねることで、今もその方はホームでの生活を継続されています。簡単ではない課題でしたが、その分、大きなやりがいを感じた経験です。今後は、周りの職員から刺激を受け、ご家族様や関係機関の方々のご協力を得ながら、自分に合ったワークスタイルを追求していきたいと思っています。休日はシフト制ですが、土日は子どもと一緒に遊んだり、平日は気分転換の時間を持ちながら過ごしています。特に、昔から続けている趣味のDJは、現場の雰囲気に合わせて選曲を変える柔軟さや臨機応変さが求められ、その感覚が仕事にも活かされていると感じています。仕事だけでなく、プライベートの時間も大切にしていきたいと思っています。
一日の流れ
ONE DAY
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7:00
出勤
起床の声かけと更衣・整容介助を行う。
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8:00
朝食提供・服薬対応
安全に食事が出来るように見守りや介助をし、服薬対応を行う。
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9:30
日中活動・通院対応
生活介護の活動へ移り、作業や余暇活動の提供をする。
通院がある場合は受診に同行し、経過報告や状態確認を行います。 -
12:00
昼食対応・服薬対応
朝食と同様の対応を行う。
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13:30
おやつ・コーヒー提供
曜日に応じてジュース購入やおやつ提供を行う。
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14:30
入浴準備・対応
職員複数名体制で安全に入浴が出来るように対応する。
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15:45
退勤
当日の業務確認と明日の仕事の準備をして退勤。


